「建築屋にカモられる」

「家」だが、筆者が苦心して集めたカネは「建築屋にカモられる」ばかりでいつこう工事がはかどりない。理由をただすと、検査がこない、材料が集まらない、職人が集まらない、など十幾通りもの言い訳の仕方があって、その組み合わせをうまく使っているだけだ。工事を始めてから1年近くもかかってる。やっと家は完成する。なんだか、工事遅延の言い訳などは、今日にいたるもちっとも変わっていないような気がしそれはさておき、戦前戦後を通じて一般的な風潮であった借家住まいという状況が、じつは日本の住宅政策の反映であることを意識している人は少ないのではないだろうか。日本の住宅政策をめぐる最大の論点の1つは、持ち家主義か借家主義か、という点にあった。この論議の焦点は、住宅政策としてどちらが政策効果において公平性を持ちえるかだった。住宅金融公庫などの公的な融資制度を使って持ち家政策を推進すれば、1戸当たりの融資額は少ない補助資金ですむ。それゆえに、より多くの人たちを対象にすることができる。つまり、政策の公平性が維持する。だが、一方、公的賃貸住宅制度を用いて貸家政策を推進すれば、団地に見られるような大規模集合住宅を建設せねばならず、初期投資に膨大な資金を必要とする。

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